○二日目
今日の天気は快晴。
しかし、風が強い。気温は当然氷点下。
食堂の出口で。
昨日は気づかなかったけど、クリスマスの飾り付けが。

もう12月になったんですね。1年たつのが早いなあ。
なんか実感がないし。
今日はバスで移動する予定。
ホテルのロビーで声をかけられる。

「あの〜ヒロミツさんですか?」

「あ、はい。」

「私、担当の運転手なんですけど、今日はお客さんだけなんで、小型バスで来ましたから・・・」

つまり自分だけなのである。小型バスとはいえ1台貸しきり・・・
まずは、釧路駅まで送ってもらう。
ここから、塘路という駅まで列車で移動する。

とりあえず、530円で切符を買う。
行き先表示を見ると、これから乗る「快速しれとこ・網走行き」が出ている。その下は「快速ノサップ・根室行き」
地名を聞いただけで、寒そう。
一応、駅前に出て写真を撮っておきました。
改札をくぐって、ホームに下りるとなんと仕切りが。
雪国ならでは、と思うが本州ではここまではない。
時間があったので、白糠行きのローカル列車をのぞいてみる。
外装こそ塗り返しているけど、中は昭和時代で止まっている。
これは、これから乗る「快速・しれとこ号」。
比較的新しい列車。
とはいえ、あちこちにサビが出ている。
車内はこんな感じ。一昔前の特急列車のような椅子。
しかし回転はしない。
切符。
全国共通。
自動改札も通った。ということは東京から自動改札で入った切符も通れるのか?
釧路から札幌まで5時間くらいかかるのに、さらに東京まで移動すると何時間かかるのだろう??考えるだけで気が遠くなる。
釧路湿原。
すっかり枯野原だが、おかげで見晴らしは良い。
塘路駅へ。
ここは喫茶店が中に入っている。
バスは先回りして待ってくれてました。
自分だけのために。
運ちゃんが、
「営業所から弁当預かってきましたから」
と、弁当を出してくれる。
そういえば、食べ物のことなんかすっかり忘れていた。

オフシーズンの北海道、どこへ行っても店はしまっているし、コンビニもほとんどないので、助かる。
小型バスとはいえ貸切。
運ちゃんが、一人のために沿線ガイドをしてくれる。

このあたりは、牧草地帯だという。
まずは、中標津の開陽台という展望台へ。
阿寒から斜里、知床までの山々が一望できる。
これは、国後島。
よく見ると、沿岸に街があるのまでわかる。
水平線ではなく、広がる地平線。
バスは根北峠を越えて、知床半島へ。
車窓はオホーツク海。

今日は3日前の低気圧で海が荒れているとのこと。
オホーツク海は普段は静かな海なのだが、一度荒れるとしばらく時化が残るそう。
凍る路面。
ところどころ、路面が凍ったままである。
そして、オシンコシンの滝へ。
ウトロの温泉街を抜けると奇岩があちこちに。
ゴジラ岩などというのもある。(左の岩)
「あ、いる」
と、バスを止めてくれたので何かと思えば、エゾシカでした。

「夏は、バンビ模様なんだけどね、今は冬だからすっかり冬毛になって茶色いでしょ」
まだ、3時台というのに、日が傾いている。
東京とは時差が1時間はある。
羅臼岳がよく見えるところでバスを止めてもらいました。
知床ビジターセンターで。
これは、映画のスクリーン。

残念ながらオフシーズンで観光船などはないのと、道路が冬季閉鎖されているので、これで我慢。

でも中々良くできている。
ここもスクリーン貸しきり。
そんな、こんなしていると団体が大挙押し寄せてきた。(右のバス)
50人はいたから満員だろう。

どうしてこうも、空いているものと混んでいるものの差が激しいのか?
自分は運がいいのか?悪いのか?
どこまでも、続くまっすぐな道。
ここから約2時間走って、屈斜路湖プリンスホテルへと向かったのでした。
三日目に続く
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