北海道2005年 2月

今回は、真冬の北海道へ。
朝8時の便で、新千歳入り。マツダレンタカーでアクセラというワゴン車を借りて、とりあえず肩慣らしに南部のほうへ。空港のすぐ南は苫小牧市。そして、室蘭を通り、登別と下ります。2300ccのパワフルで、シンプルで使いやすい車です。
実は、前回函館に行った際も訪れた昭和新山に行ったのですが、冬季は通行止めの区間が多く、思ったように撮れなかったので、すぐに引き上げて高速道路に戻りました。そして一番近いSAへ。北海道のPAはトイレしかないところも多い。でもどんなところでもトイレでも暖房が効いているのはイイ。
昼食の時間帯は過ぎていましたが、近くのSAで、食事。
帆立貝のテンプラ、ネギトロとイクラとトロロのドンブリのセット。たしか690円。SAの作品コンテストで入賞したメニューらしいです。
翌日は、あの奇跡の動物園と言われた「旭山動物園」まで。旭川まで、札幌から約130キロ。札幌の南の奥の定山渓に泊まったので、少しは覚悟していましたが、市内で渋滞につかまってしまい、想像以上の時間のロス。とりあえず道央自動車道に札幌I.Cから乗ったものの、時間がない。あまり気は進まないけど、旭川ナンバーの広域暴力団のステッカーを貼ったセルシオにぴったり付いていく。
理由は、こういう車は何故かポリスに捕まらないから。オービスがあるところや、覆面っぽい車が通ると減速するし。急いでいるときはいつもこの手。たまに同業者や覆面と間違われて道を空けられてしまうこともあるけど、今日の車なら大丈夫!
作戦はピタリ的中。時速1○0qまでメーターが行ってちょっと焦るシーンもあったけど、この車のパワー発揮。
なんとか、13時ごろ、旭川市内へ。
この動物園、なんと冬季は閉園がなんと14時。
入園は13時30分まで。これが焦っていた理由です。
しかも、水曜日と木曜日は休園。世界一開いている時間が短い動物園だと思う。冬季は雪も多いし、こんな晴れていて風もない日はこのチャンスを逃すと次はいつ?ということになる。
まずは、サル山へ。すでに時間は、13時35分。

そして、次に見つけたのは象。
なんと雪を食べている。(ちなみにうちのイヌも雪を食べる)
意外と、寒さに象は強いのか?
あとは、檻に入った猛獣などもいるが網が邪魔で写真が撮れないのでパス!
このとき13時40分。

お目当ての、アザラシやペンギンはどこ??
そんなに広い園内ではないのですが、焦ると見つからない。
やっとペンギン発見!
餌付けのパフォーマンスをやる時間なのに、ずーっとお預けをくらったまま。ちなみにペンギンがみんな同じ方向をみているのは、飼育係のおにいさんが餌を持って立っているから。
なぜお預けなのか?理由はプレス向けに閉園後パフォーマンスをするから。(ちなみに今回はどっかのプレスの仕事で来たわけではない)TVマンや記者、カメラマンがいっぱいいる。
あんまり長い間、気をつけをさせられていると、ペンギンも可愛そう。既にこのとき13時45分。

焦って出てきたので予備のメモリーカードを車内に忘れてきたことに気づく。大失敗!仕方がないから今まで撮った園内の様子などの写真を消す。
次のお目当て、アザラシ館へ。
館内は、透明のチューブのような水槽があり、時折アザラシがチューブの中を抜けていくところが見られる。ここは大人気でみんな熱心に写真を撮っている。
「メモリーがなくなった!」「テープが足りない!」「バッテリーが切れそう!」そんな声があちこちから聞こえてくる。

見上げると、チューブを通ったアザラシが、頭上を泳いでいくところまで見える。
「ああ!」という歓声とも悲鳴にもとれるような声があっちこっちから聞こえてくる。
とにかくチューブを抜けるのは、あっという間なので、シャッターチャンスは難しい。撮るものはいっぱいあるからメモリは足りない。時間はない。みんなパニック状態。

中からアザラシが見えるということは、外からも見られるということ。
閉園まで、5分。蛍の光が流れ出す。みんな焦って写真を撮る。
はっきり言ってプレスが邪魔!かつトロい!
見てないけど写真もどうせ下手!使わない三脚なんか持って来るな!レンズの選択も間違っている。そんな開放F値が暗い望遠ズームなんか役に立たないぞ!

ヘンテコな帽子をかぶったカメラマンのEOS1デジタルに付いた望遠ズームが、おばさんの頭にぶつかる。周囲が殺気立っているのでおばさんも「なにすんのよ!バカメラマン!」とかまわず当たり散らす。ヘンテコな帽子の彼はひるんで謝る。

この隙に、高速連写で撮りまくる。
かわいい!!
とか、言ってる場合じゃないです。言うのは家に帰ってから。これはみんな同じ。
相変わらず、一般客とプレスが揉めている。かつメモリがない!、電池が切れる!ああ!と、みんなが叫んでいる。

間隙を突いて秒速8コマで、高速連写。
閉園1分前、無事ミッションを果たした自分は騒ぎをよそに何事もなかったかのようにゲートから出る。まるでデューク・東郷にでもなったような気分。

一息つくために、美瑛町のパッチワークの道へ。
ここは以前の道東バス旅行でも来た場所。冬は見事な白銀の世界。
旭川空港からも近いので是非。(車で15分くらい・空港から離着陸する飛行機も見えます)
しかし・・・今日一日は、やってることはセコイけど、カーチェイスに、狙撃とCIA並み。
旭川市内のファミレスで1時間くらい休んで、国道12号をのんびり南下しました。11号は四国ですが、12号は北海道なんですね、とかどうでも良いことを考えていたのですが、途中渋滞にまかれて結局、余計に疲れそうなので高速に滝川から入って札幌へ向かいました。

翌日は、特に何もすることがなかったので、雪が少ない日高地方へ。
日高道は、鵡川まで出来ていました。
鵡川IC近くには、道の駅鵡川があります。
ここには、温泉もあります。(500円)
塩分を多く含んだ温泉です。

ここにはレストランも入っていてメニューも豊富です。
この写真は「いろいろまざったフライ定食」(1100円)。名前が面白かったので、注文したのですが、鵡川で取れたものを多く取り入れていて美味。
北海道に行くと言えば「カニ食べましたか?」と聞かれますが、名物は他にもいろいろあります。
例えばこのホッキ貝の刺身です。ホッキ貝と言えば先のほうが赤いのかと思っていましたが、それは蒸したもので生のホッキは黒いと初めて知りました。ちなみにホッキ貝のヒモや貝柱は初めてです。(700円)

ブランド物をパリで買うより、東京でというのと同じで、カニも北海道で無理して食べるものでもないような気がします。それよりは地味だけど
こういう食べ物に出会いたいですね。

ただ残念なのは、立派な施設や美味しい食べ物があるのにお客さんが地元の人しかいないこと。
裏を返せば、地元の人にも愛される良い施設なのですが、もう少し観光客にも知ってもらえるといいですね。
そして、車を浦河のほうに進めます。
あたりには牧場がいっぱい。このあたりはサラブレッドの産地なのです。
とりあえず、沿道からでも撮れる牧場を発見したので車を歩道に寄せます。ハザードを出して、サイドブレーキを引きます。他の車に止まっている車だと分かるように、わざと歩道側のドアを全開にしてトランクも空けておきます。干草を満杯に積んだ超大型トレーラーが何十台も、時速80キロ以上で通り過ぎて行くので、万が一の追突防止策です。
もし・・・後ろからやられたら車はバラバラでしょうね・・・

とりあえずカメラをセットし終わると、日高本線の列車が通り過ぎて行きました。本線とは名ばかりで超ローカル線なので、たった1両編成です
ここは、サラブレッドの丘です。
車を止めて見学も出来ますが、あまり近づいたりフラッシュをたいたり、大声をだしてはいけません、と注意書きがありました。
だいたい、どこの牧場もイヌがいますね。
多分、馬泥棒防止策だと思いますが・・・
最初メチャメチャ吠えられましたが、怪しいものでないとわかると、急に静かになるから不思議です。やっぱりイヌは賢いです
多分、牝馬だと思うんですが、布団をかけられていました。

この後、浦河駅の前で引き返し、元来た道を空港まで戻りました。
空港近くの、レンタカー会社の教えてくれた給油所で入れましたが、ボッタクリも一切なく、とても親切。どこかの県とは大違い。


そして、東京へ。
このとき乗ったのがJL1036便。この飛行機、実は旧JASの飛行機で前にスーパーシートだった席とレインボーシートだった席が同じJクラスで売られている。すっごい不公平感。この間、函館から帰ったときも同じ。

そして、まさか1月22日にこの1036便が事故を起こしているとは、夢にも思いませんでした。

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