今回は、このあいだ「大阪コテコテツアー」をご案内したTさんから、「是非新潟を案内したい」という申し入れをお受けして実現したものです。
Tさんは、新潟に在住した経歴があり新潟や長野方面に詳しい。
新潟と言えば、例の大地震があったところ。鉄道は復旧しているのでしょうか?
そういう不安も抱えながらのスタートとなりました。


いきなり携帯が鳴りました。
Tさんからでした。

「もう座る席が無いですよ。」

なんで、そんなに混んでいるの?
ちなみに朝6時30分に出る高崎線の電車です。
早めに着いたTさんによれば、15分以上前から行列が出来ていたらしい。
地下鉄でやってくる自分には時間がいつもつかむことが出来ない。2〜3分の差で座れないことも多い。

なんとか、大宮駅で座ることが出来ましたが・・・。
この通り、大宮駅を過ぎても混んでいる電車。
今回は、例の青春18きっぷの有効期限最終日だった。

このきっぷを利用しての旅行。
グリーン車も着いていたが、例によってこのきっぷでは利用できない。
籠原駅で。

「そよかぜ号、横川行き」と書かれた電車。

そよかぜ号といえば軽井沢に行く電車。
長野新幹線の開通時に廃止されました。多分その名残を惜しんでのイベント電車だと思いますが・・・。

そういえば、横川から先、観光用ではあるけれども電車が復活するとのこと。現在は数キロだが、将来は軽井沢まで復活させたいとのこと。

地元の足としては無理だろうが、かつてのJR最高の勾配区間としての名声が高いこの区間は観光用にはもってこい。是非頑張って欲しい。
関東では満開の桜。

このところあっという間に開花し満開になった桜。
しかしその後の雨で、あっという間に散ってしまった。
イカツイ電気機関車が休む、高崎駅。
ここから先、上越線の峠を越える先導役。
すごい古びた客車も並んでいるのでした。
多分イベント用だとは思いますが、観光資源として残して欲しいものです。
そして高崎駅に到着。
ここで、水上行きに乗り換える。
水上行きの電車。
もっと混んでいるかと思えば、それほどでもない。
例の地震の影響か?
乗り継ぎの合間を利用して高崎駅をうろうろ。
八高線の電車(じゃなくて気動車)が止まっていた。

そういえば、中大時代にこの高崎駅からさらにバスに乗り換えて通っていた奴がいた。往復の運賃7500円。新幹線を使うと1万円を越える。
水上駅にて乗り換え。
長岡行きの電車。長岡と言えば地震の中心地。

Tさんによれば、今回は越後湯沢からほくほく線を利用する旅程らしい。
車内は空いている。

ちょっと暖房が控えめで寒い。
以前もこの区間(夏だったが)に乗ったことがあるが、もっと混んでいたような気がする。
残雪が残る上越国境。
最近の雪という感じではないが、4月になって何日か極端に暑い日があったにもかかわらず、残雪があった。
トンネルの中の土合駅。
北陸本線や、ほくほく線、そして津軽海峡にもトンネルの中の駅と言うのはある。

地下鉄に普段から乗っていればトンネルの駅なんて珍しくないでしょう?と言われそうだが、やっぱり異様な感じがする。
上越国境を越えて、越後の国に入りました。
雪の量は確実に増えています。
そして、乗り継ぎのほくほく線。
この電車は快速電車「ゆめぞら」。

なんでも「シアター電車」とかで、トンネルの多いほくほく線の特徴を利用して天井にプラネタリウムのような演出をするらしい。
天井の演出と言えば以前に、伊豆急行の電車で見たことがあるが、多分あれに近いのだろうと思う。

しかし、自分たちが乗った電車は、対象の便ではなく何も無かった。
ほくほく線の車窓から。
北陸方面へは、飛行機か米原経由、長岡経由しか経験が無く実はこの電車に乗るのは初めて。

車窓が見られるのはわずか。
ほとんどがトンネル区間。
時速100キロ(もしかしたら130キロくらい出てたかも?)で疾走する電車。快速なので主要駅のみに停車する。

最初は混雑していたが十日町をでるとガラガラに。
十日町の町並み。
ほくほく線が出来る前は、飯山線しかなかったのでかなり不便だったでしょう。
信濃川を超える。
いわずと知れた、日本一長い川。
沿線は、ローカル区間。
沿線の地域振興のためというよりは、東京=北陸のバイパス路線として開発されたこの路線。
そして、直江津市内へ。

犀潟駅で、遅れてきた長岡始発の電車を待ち合わせる。
あちらのほうが、先に直江津に着くようなので乗り換える。

Tさんの案内で直江津市内へ。直江津からは九州や北海道へも航路があり日本海の要衝。

古びてはいるが海の要衝としての貫禄を感じる。
古きよき時代の街並みと言った感じの直江津市内。
もちろん、郊外の大規模店舗もあるが駅前は、往時の姿が残っている。
駅前のホテルで昼食。
T氏によれば、直江津で一番高級なホテルだそうだ。一泊で6800円。
そういえば、金沢のホテルは5900円でツインのシングルユース、かつ朝食つきだったし。

でもランチメニューは手ごろ。
これは、ホタテのムニエルのランチコース。でも1300円。

抹茶のシフォンケーキまで付いてました。
ずいぶん前にも直江津駅に来たことがあったのですが、そのときは平屋のなんともない駅だった。

現在は近代的な駅に改装されている。
これから乗る、富山行きの電車。
これに糸魚川まで乗る、この電車は前回の旅行でご紹介したとおりの、寝台電車の改造車。
この電車は、快速妙高号、長野行き。
長野新幹線の連絡列車。

昔は、特急あさま号として活躍していた電車だ。
どうしても都落ちというか、悲哀を感じる。
前回も、紹介したとおりゆったりとした車内。
ただし今回は糸魚川までの約40分程度の乗車。
糸魚川市内をTさんに案内してもらう。
ここは雪避けのアーケードのようなものが、残された地区。
独特の趣があって面白い。
ここは、有名な加賀の井酒造。
Tさんは酒好きの自分を気遣って、酒蔵見学のため見学の予約を入れてくれたそうだが、日曜日は残念ながらお休みとのこと。

看板の横にあるボールみたいなものは、杉で出来た玉。
新酒ができると掲げるそうだ。
直江津市内とにたような感じで、しっとりして落ちつた雰囲気の糸魚川市内。
ここは、平安堂という古美術商兼旅館。
日曜日らしく、花市をやってました。
糸魚川の駅から国道八号線までは、至近。
八号線まで来ると海が見える。
糸魚川の駅前。
名物のヒスイやおみやげ物(さっきの加賀の井酒造のお酒など)は写真右の物産センターで買うことが出来る。
そして、大糸線へ。
これは前回の旅行で使った路線。電車は違うけど・・・
一週間以内に大糸線の北線に二回乗ることなんか、一生の間に何度あることか?

今回も例のオレンジカードを買ってしまう。
北陸本線の電車が入ってきた。
これは、前回自分が乗ってきた便。
車庫には、前回乗ったタラコ色の電車が眠っていた。
前回来た時より雪が心なしか少なくなっている気がする。
そして、お決まりの発電所。
やはり雪が減っている。
前回はここまで来れば一面雪だったのに、全くなくなっていた。
手を振ってくれている旅館の仲居さん。
実を言えば前回乗ったときも手を振ってくれた。

一日何本も通らない電車なので日課になっているのかもしれない。
車内はこんな感じ。
明らかに前回よりお客が増えている。
白馬付近。
このあたりは前回とあまり変わっていなかった。
松本駅近くで交換待ちの電車。
今回は休日なので、高校生や工場勤務のお客さんはいない。
したがって、ここから先は空いている。
前回の反省を込めて、富士見駅まで行かずに上諏訪駅で次の電車を待つ。
NewDaysで弁当を買い、ターリーズでサンドウィッチを買ってコーヒーを飲んでいたらあっという間に20数分過ぎてしまった。

上諏訪には足湯もあるが出来ず・・・
今回はTさんの都合で、甲府駅から特急かいじ号に。

このシーズンに回った都道府県を数えてみれば20を軽く超えることが分かった。
行ってないのは沖縄と九州と山陰だけ。

今後も出来れば鈍行で各地を訪れてみたいものだ。
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