ルイ14世は、73年もの間、在位し歴史上伝説などを除いては最長の在位期間を誇る君主です。彼の人生は忙しく走りっぱなしの人生だったといえます。そんな彼がベルサイユに築いた宮殿はなにもかもが最高のものを集めたものでした。当時の近隣の王は、これが羨ましくてたまらなく、国に帰ってからもベルサイユを真似た宮殿を建てたり、極端な例ではロシア王室では宮殿内の公用語をフランス語に変えてしまったほどです。
ちなみに、日本の迎賓館は、ベルサイユ宮殿の孫宮殿といえます。

それでは、ベルサイユの家具などの調度品です。
マリーアントワネットの肖像です。
彼女はオーストリア出身で、ルイ16世の奥さんとして有名な人ですね。
37歳のときコンコルド広場でギロチンにかけられたのは、日本人でも知っているところです。浪費家と言い伝えられていますが、当時のフランス王室は「とにかく最高のものを」という体質であったためで彼女自身のせいではないでしょう。
ちなみに、彼女は一度袖を通したものは二度と着ることは無く、その服も10年の月日をかけて作られたといわれ、費用も1着が今の日本円で1億円程度したと言われています。
これも、すごい机ですね。ちなみにオークションに出たら45億円からと言われています。
当時の王室での食事は儀式に始まり32種類の料理、それが済んだらまた32種類と3回繰り返され、計96種類の料理が出たというので驚きです。
このじゅうたんも褪せてきていますが、当時はもっと黒かったそうです。
ちなみに、これも40年の月日をかけて作成されています。
周囲の壁に貼られた生地は、当時から補修用にスペアが用意されており現在のものは、そのスペアのものが貼られています。
まったく同じ材質で、その当時織られたものに違いはありませんが、唯一違うのは裁断されたものを張り合わせたというところ。
当時のものは巨大な1枚布で、壁に合わせて裁断してありました。
これは、ルイ16世の肖像画です。
彼を見る限りではギロチンにかけられるような悪人には見えませんが・・・
彼の罪は、混乱期の王様としてはあまりにも平凡な人だったことでしょうか・・・
ここは、寝室です。
当時の王室には夜寝る際にも、儀式がありました。
そして、王と王妃の予定が合った際だけ一緒に過ごすことが出来たようです。
ちなみに、この部屋には、目立たない出入り口が2つあります。
ひとつは、警備の兵士用。もうひとつは王が寝室に入ったことを記録する貴族用の部屋の扉でした。
つまり、王妃に子供が出来た際に間違いが無いか日付をたどってチェックするための記録係なわけです。
この時計は、数年前に修理され今では動くようになっています。
仕掛けも動くようですが、壊れやすいので仕掛けのスィッチだけは抜いてあるみたいです。
ここは、玉座です。
以前は、2メートルもある銀の玉座だったそうですが、混乱期に溶解されてしまったそうで、いまあるのはただの椅子です。
外に出ると、広大なテラスがあり、庭園はさらに奥になります。
あまりにも敷地が広大なので、馬車やトラムで周回することも可能です。

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