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台風上陸前日の宮崎市青島。
不気味な生暖かい風とともに、激しい高波が海岸まで押し寄せていた。 |
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国道220号線を南下。
海岸から吹き付ける猛烈な風と雨。
宮崎空港から飫肥まで行くバスの後ろをつけていく。
これで何とか風をしのぐ。 |
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海岸に打ち寄せる高波。
日南海岸を南へ。ここは日南市の油津付近。
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時折、突風と共に強烈な飛沫が10メートル以上も下の海岸より吹き上げてくる。
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突風にあおられるソテツの木。
不気味な空の色に、強まる風雨。 |
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通行止め寸前の道。
すでに冠水があちこちで始まっている。 |
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排水溝は既に満杯で、さらに濁流と化している。いつあふれてもおかしくない状況。 |
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豪雨の中の霧島神宮。
雨が写真に写りこむまでに大粒になってきた。 |
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増水し、強烈な勢いで降り注ぐ滝の水。激しい水しぶきで近寄るとカメラを構えることすら困難になった。 |
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吹き付ける猛烈な風。
いよいよ台風は鹿児島に上陸。
木は激しく揺さぶられ、激しく雨がガラス戸をたたきつける。
これは一晩中続いた。 |
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翌日(9月5日)も台風は九州付近に停滞し、風はさらに強烈になっていく。
ここの風速は57.8メートル(!)
路上には、プランターなどが飛散している。
車も激しく揺さぶられ激しくバウンドする。
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激しく殴りつける雨。
そして突風。この直後カラーコーンと植木鉢がまるで風船のごとく大空に舞いかなたへと消えていった。 |
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次々に失われていくライフライン。
街中は停電状態。既に信号も消えている。
しかし根性で郵便局は営業していた。 |
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車を進めると風でなぎ倒された木が・・・
細い木から風にあおられて倒れていく。 |
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道をふさぐ倒木。
風もさらに強まってきた。進路をふさがれた形だが、何とかすり抜け車を進める。 |
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完全に警戒水位を超えた川。
濁流と化して、大きな岩なども流れに飲み込み下流へと流れ落ちていく。 |
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警戒中のパトロールカー。
この後も山林や河川を監視する車両と何度も遭遇した。 |
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激しく吹きつける風雨と風にあおられる看板。
街中はどこの店も営業していない。 |
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とうとう冠水し、引き返す車も続出する。 |
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さらに冠水する鹿児島県隼人の市街を抜ける。 |
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激しく水しぶきを上げながら進む対向車。 |
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何とか高速道路のインターチェンジに到着したが完全に通行止め。 |
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仕方なく国道10号を宮崎へ進むが完全に道路の脇は湖と化している。 |
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本来は水田なのだが、周囲の川が氾濫し水田の中に水が流入しているのだ。
この直後、パトカーに呼び止められ引き返すように促される。
仕方なくホテルに引き返そうとするが・・・。 |
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なんと、途中土石流に遭遇!
大きな岩が転がり鉄砲水が噴出してきた。
危険覚悟で近づくが道路自体が完全に「消滅」している。
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何とか、ホテルに戻り一日しのぐ。
その後あちこちがやられて道路封鎖が相次ぐ。
それでも「歓迎!龍谷大学吹奏楽部様」などという看板が出ている。
本当にくるのか?
と、思ったら夜8時過ぎなんと大学所有の大型バス3台でやってきた。
根性あるなぁ。 |
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そして、台風一過。
しかし被害が明らかになるのはこの後。
ここは都城市内。
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国道10号を宮崎に向かう。
まだ高速道路は通行止めだからである。
突然、前の車がハザードを出し停車。
渋滞である。 |
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どうやらこの地区は水没したらしく、家具などを家の外に持ち出し土砂を洗う作業に追われているようだ。 |
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1時間たっても車が1キロも進まないので、Uターンし市内に帰る。
GSで状況を聞くと何と、高速も通行止めなら今まで走ってた国道10号も陥没し通行止めとのこと。
併走する269号も土砂崩れで×。
飫肥に抜ける221号も×。
それでも志布志周りの県道103号なら通じているそうだ。
かなりの遠回りである。
写真は風で曲がってしまった信号機。 |
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教えてもらった県道103号線を志布志へ。
途中すれ違うのはトラックばかり。
さすがに情報が早い。 |
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そして何とか志布志へ出る。
漁港に泊めてあった船が川上まで流されてきている。 |
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強風で、笠が飛んでしまった信号機
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ほかにも折れたりなど被害を受けた信号機がたくさん見られた。 |
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被害を受けたJR日南線。
土砂崩れを起こし復旧作業中。
幸い道路に被害は無く無事に宮崎空港までたどり着きました。 |